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定休日のお楽しみ

今週の定休日は小雨降る中、ギター関係の機材に造詣の深いミュージシャンが鎌倉にあるギター工房に連れていってくれた。大学生のときに一夏のバイト代と、それでも少し足りなかったけど買ってしまったGUILDのF-50というアコースティック・ギター。裏がアーチドのメイプルでとてもキレイだった。買ってしまった、というのは身分不相応ということだ。案の定、自分には弾きこなせなくて、ギターを弾かなくなってしまったのはこいつのせいかもしれない。

長いことほったらかしにしてたら、いつの間にかブリッヂ(弦がボディー側に接する部分)が随分と浮き上がってしまうようになっていた。見るに見かねて、ミュージシャン氏が自分のギターをいつも調整してもらっている職人を紹介してくれたというわけだ。

演奏家でもないので最低限の修理だけでいいと思っていたのだが、弦を両端で支えるナットとサドル、ぐらついているエンドピン、新たにネック付け根にストラップ・ピン、これらを新調してもらうことにした。本当はフレットも全部交換して、全部いっぺんに調整した方が良いと言われたが、それはさすがにやり過ぎかなと遠慮させてもらって、下の5フレット分だけを新調し、フレットの擦り合わせというのをしてもらうことにした。

こんな出費をしてる場合でもないのだが、これで可哀想な状態だったギターにも喜んでもらえるだろう。ヨメに内緒の金額ってやつだ。納期は約一ヶ月後のお楽しみ。

工場には様々な工作機械、制作途中のギター、いろいろなパーツや道具、その中に調整中のマーチンやギブソンに混じって、女性の顔のインレイがヘッドに入った72年のキレイなギター。バインディングや木目も美しい。有名な職人のハンドメイドとのこと。持ち主の方は、連絡は電話のみ、書類は作るな残すな。とのことで、これまたヨメには内緒ってことらしい。

いわゆるコレクターの方というのは、楽器を常に良い状態にキープしておきたいというのがあるそうで、たびたび調整に送られてくる。そうすることによってアコースティック・ギターは後世に引き継がれ、職人の手によって半永久的に使える楽器となる。

もう一台、ミュージシャン氏が預かってきたギターがあったのだが、ネックの反り、パーツ類、弦の太さや弦高などをチェックし、パパッと判断してゆく。弦を少し太いのに替え、サドルをキレイにし、少し手入れをしてあげればいいんじゃないか。持ち帰りということになった。このような判断の速さが職人たるものなんだろう。

深夜には今週も同業者などみんなで集まって練習。まだ決まってなかった歌詞を考え、振り付けも演奏もだいぶいい感じにまとまってきた。かなり笑えるよ。興奮醒めやらずでまたも朝まで缶を重ねる。ほんと楽しいなあ。練習は来週あと一回。衣装合わせしてゲネプロする。本番がチョー楽しみだ。

最近の定休日は楽しみ過ぎかな。
by barcanes | 2013-06-13 02:13 | 日記 | Comments(0)