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差しても閉じても

昨日のライブで最後に全員でのセッションとして細野晴臣の「恋は桃色」をやったのですが、お客の一人がこの曲がとても好きで、歌詞が間違ってたね、と言うわけです。あとで録音したものを確認してみると確かに一ヶ所間違えてたのです。

おまえの中で雨が降れば
僕は傘を閉じて濡れていけるかな

「傘を閉じて」のところを「傘を差して」と歌っていたのですが、もともと意味深げで解釈の難しいこの曲が、しかも女性が歌うことでいっそう意味深げに聞こえてくるんですね。たとえば、ひとつしかない傘を差してあげたら自分は濡れたりするしね。そんな相合い傘もいじらしいというか。

そもそも雨は外に降るもので、「中で降る」っていうのはどういうことか。いわゆる卑猥なダブル・ミーニング的なものも感じるのですが。そりゃ傘などなしに濡れていきたいものです。

今日はいつも世話になってる同志が、実は独立して会社を立ち上げたんですと報告に来てくれた。言ってみれば、今までは外から降られていた雨に傘を差そうが濡れていたのだから、これからはすべて自分の中で降られるわけなので、どうせ濡れるのならば、我々独立事業主は当然傘など捨てて、喜んでずぶ濡れに濡れていこうじゃないかということなんだと思うのです。

今後もいろいろ一緒に、ずぶ濡れていこうね。
by barcanes | 2013-04-07 01:27 | 日記 | Comments(0)