今月の「Voices Inside」は

毎月第3土曜日にアナログ45回転7インチ・シングル盤を中心に、いまや名物となりつつあるホストDJ二見潤のスピーチと共に、毎回違ったテーマに沿いながら、主に70年代までのソウル、R&B、ブルーズを聞かせるイベント。それが「「Voices Inside」です。

今月の「Voices Inside」は、YAZAWAさんをゲストに、ずばり"Soul"をテーマにお送りする予定です。テーマが漠然としている分、今回から少々パワーアップしていこうと企んでおります。

我々が音楽に求めるものとは、なんでしょうか。ありきたりな音楽に飽き足らず、聞いたことのない音楽を欲し、あるいは好きな音楽を何度も聞き、できたら良い音で、オリジナル盤の迫力を求め、当時の空気を吸おうとし、好みの酒を飲みながら、あーじゃないこーじゃない言いながら、知らなかった情報に印象を新たにし、曲にこめられた制作者たちの思いを分かち、そうして我々が音楽に求めるものは、それはやはり感動というものなのではないでしょうか。

生演奏のライブとは違い、レコードを聞くという音楽体験はあくまで個人的なものなのかもしれません。しかし、音楽を聴取するのはライブであろうと録音物であろうと、聴くものの耳(と脳みそとそして感情)であることに変わりはありません。我々は音楽の持つ生々しさをレコードからも感じ取ることができるはずです。ましてや、よき時代の録音物は、やり直しの効かない一発録りの集中力と緊張感に満ち、ミュージシャンのみならず録音エンジニアの技術が存分に発揮されています。レコードにライブ以上のものが存在する(かもしれない)ということは否定できないことです。

盤面に込められたその音楽の時空の一瞬を、この現在のこの空間に解き放つこと、それがまさに再生ということ。我々がレコード音楽を再生することとは、その生々しさを生き返らせ、しかし、当時と現在の間に確実に存在する「ズレ」というものをレコード針の摩擦と共に、それを受容することです。その「ズレ」は必ずしも否定的なものとは限りません。過去の芸術作品が現代にこそ意味を見出され、その意義を発揮するのと同様に、その現場に立会い得なかった我々とその音楽との距離があるからこそ、その距離(ズレ)を越える聴取の手助け(演出)をどのようにしていくかにかかっているのです。

過去の録音物を聞く、ということに我々はこだわっていきたいと思います。そこには懐古趣味とは確実に一線を隔するものがあるからです。それを、ありきたりな言葉ですが感動と呼ぶのであれば、我々はやはり音楽に感動をこそ求めているのではないでしょうか。

我々は音楽に感動するイベントを目指していきたいと思います。

今後の「Voices Inside」にご期待ください!

11/17(土)
「Voices Inside~"Soul"」
Disc Jockey:二見潤 ゲスト:YAZAWA
21:00~ No Charge
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by barcanes | 2012-11-17 02:37 | イベント | Trackback | Comments(1)
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Commented by barcanes at 2012-11-18 04:11
初の試みのDJショーはいかがでしたでしょうか!
http://www.ustream.tv/recorded/27087738
1:37:30頃から始まります。
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