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浦島ギター小僧

10年ぐらいほったらかしにしてあったストラト(っつっても中古屋で5万ぐらいで買ったやつよ)を人前で弾くことになったので、「そのスジ」の人に調整してもらった。僕はフォークギターから始めたので、3弦巻き弦の太い弦を長いこと張っていた。「君は普通のエレキの弦(.010-.046のセット)を張って、優しく弾きなさい。アコギとエレキは違う楽器なのだから」と諭され、こういうのがストラトの音だ、というセッティングにしてもらった。うーん、今から奏法を改善するのは大変だがやってみよう。力を抜けばいいとのこと。

それにしてもひどいギターだな、とあちこち磨いてくれたりして、弦をきれいに巻いてくれた。やはり「そのスジ」の人は技術もさることながら、ギターへの愛が違う。僕もギター小僧のたどる道で、ギターを毎日磨き、抱いて一緒に寝るように大事にしていた頃があった。弦高やオクターヴ調整のセッティングももちろん自分でやって、ギターの改造や内部の配線や、エフェクターの自作までやった。このストラトのセレクター・スイッチの配線も、自分でオリジナルの組み合わせを考えてやったのだが、どのように、どうしてそうやったのか、もう忘れてしまった。

そうしてお店を始めるようになって、まずエレキを弾かなくなり、そしていつの間にかアコギにも触らなくなってしまった。そんなヤツには絶対なるものかと思っていた、全くギター小僧のたどるような道だ。愛があれば、道具はいつも使える状態に、万全にしておきたい、とその道の職人ならずとも思うだろう。使い続けるか、もしくは愛がなければ。もちろん願わくばその両方。かわいそうな僕のギターたち。

エフェクター類ももう使うこともないだろうと思って全部若手にあげてしまった。つい半年前ぐらいのことだったけど。それでトレモロと「LINE6のDL4」というディレイ&ループ・サンプラーを貸してもらってきた。使い方が分からず一日格闘して、ようやくネットでマニュアルを見つけて納得した。面白いねー。こんなの10年前にはなかったよね、たぶん。

ということで、私は浦島太郎状態なわけです。一日格闘ということは、煙にまかれたように今日はあっという間に2時ぐらいまでお客さんが一人も来なかったわけです。しかもその後来てくれたのは車とバイクのお客さんで、みんなでノンアル・ビールを飲みました。僕も久しぶりの休肝日になり、そのかわり指先が固くなりました。

土曜日の太陽ぬ荘、深夜3時、みなさん見に来てね。おいしいまかないが付きます!食べに来てね!
by barcanes | 2011-02-28 20:52 | 日記 | Comments(0)