TAJI ROCK MEETING

2回目のTAJI ROCK。前川ちゃんの大学の音楽サークル仲間たちを中心に、音楽を続けている若手たちが集まってくれる楽しみなイベントだ。中心の田尻君は僕の高校の後輩でもあるそうなのだが、最近分かったことには、なんとお母さんが僕の小学校1,2年生の時の担任の先生だった。確かに名字と目元にぴんと来るものがあった、ような。お腹が大きくて、産休で半分ぐらいいなかったのだが、その時お腹にいたのは田尻君のお兄さんだそうである。キレイな先生で、子供ながら密かに憧れていたぐらいだから、顔も姿もよく憶えている。

そんな先生がライブにいらした。約30年ぶりである。自分の母とあまり変わらない年代であろうから想像には難くないはずだが、やはり記憶の中の若い先生(およそ今の僕より年下であろうから)が時を越えて目の前に現れるというのは、両親の若い頃のアルバムをめくるような、タイムマシーン的な不思議な感覚である。思った以上に先生は小柄で、着物を着て、背筋の伸びた凛とした感じが当時の印象そのままであった。騒がしいライブの中、全然話すことができなかったのだが、当時のお話などまたいろいろ聞いてみたいな。

そして子供の頃の私を知っている人が、今の私をどう思うのだろうか。こういう商売をしていることに、多少の恥ずかしさもある。子供の頃の自分のどのような資質が、今のこの私に発芽しているのだろう。あるいは散り落ち、またはいつか何らかの果実を実らせるのか。花の咲かない雑草として路傍に踏まれ、それでもたくましく根を張り、それともタンポポの綿毛のように空を飛べるのだろうか。木の実となって鳥に食われ、糞となってどこか遠くに連れて行かれるのも悪くない。

前川ちゃんと田尻君のユニット「遊鳥」は、まさに空に遊ぶ鳥のような前川ちゃんの歌声が、今はまだ家の近所をぐるぐる飛び回っている可愛らしい子供の鳥でも、いつか遠くに羽ばたいてほしい、そんなところを見てみたいというか、我々のささやかな木の実を食べて、どこか遠くに運んでいってほしい。それがクソのような我々ダメ男の気持ちである。日本語の歌ももっと食べてみようね。

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スズケン君は僕の好きな曲ばかり、よい選曲の洋楽カバーの弾き語り。やはりオリジナル、または日本語の歌が聞いてみたいね。ドラム、ピアノ、スチールギターの3人組「々(オドリジ)」はとってもポップなメロディーと、歌詞も良くて、そして歌やコーラスがへなちょこな感じがこれまた良い。既成の枠組みやスタイルや誰かの影響などに頼らず、自分たちで時間と空間を作り出してる感じがとても心地よい。そういうことって、我々と我々より上の世代の人には意外と難しいことなのだ。みな、我々の以前に開かれた燦然たる功績や、スタイルや構成や方法論を前にして、それに学び平伏して、その組み合わせを変えることぐらいしかできていないのだ。よく言えば時代を引き継ぐというか。

それに比べ、若い世代の人たちはそんなことからとっくに解き放たれてて、自由だなと思う。我々の世代はいろいろなものがぶち壊され、自由をもてあそんだバブル期の後で、そんな自由にまた不安になり、何か古いものの中にも良いものがあるんじゃないかと、信用するに値する頼れるものを再発見しようとしてきた世代だから、あまり新しいものを生み出せなかったのだと思う(たぶんこれからも)。若い人たちに何か新しいものを期待し、なにが出てくるか楽しみになることって今まであまりなかったから、自分もおっさんになったなということかもしれないけど、音楽のことだけでなく、これからの世の中についてもお先真っ暗になるばっかりじゃなく、若い世代の人たちがなにか新しく、楽しくしてくれるかもしれないなあと思うと、嬉しくなるのです。我々も負けないように頑張らないとね。

次回、また11月に当店に集まってくれるそうです。楽しみだなあ。みんなまた新曲も頼むね~。citta君や岡崎恵美ちゃんの出番も楽しみにしています。

今回の出演
鈴木健太郎 〈スズケンvo,gt)
遊鳥 〈田尻有太key、宮武りえper、まえかわともこvo〉
々(オドリジ) 〈宮下広輔vo,steel gt、田尻有太vo,key、横山祐介vo,dr〉
http://www.myspace.com/odoriji
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by barcanes | 2009-09-12 20:19 | イベント | Trackback | Comments(0)
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