人気ブログランキング | 話題のタグを見る

大正の一滴

大正の一滴_c0007525_21372649.jpg

・大正の一滴 蔓無源氏(つるなしげんぢ) 平成19年仕込み原酒37度

明治時代に鹿児島で発見され一時は盛んに栽培されていながら、現在はほとんど生産されていないという在来品種のサツマイモ「蔓無源氏」を使い、大正時代の麹を用いて大正にこだわったという芋焼酎だ。

昨年は35度で発売されていたが、今年は37度に上がって、発酵の技術が上がったのか、それとも蒸留の末垂れを短くしてスッキリと仕上げたのか分からないが、お値段据え置き、素晴らしいことです。

しかし、味わいは昨年の強烈さがなく、やや物足りなさを感じるところあり。ガツンと延髄にくるような、青臭い残留成分のキック感がなくなり、すっかり良い酒になってしまってます。なんだか昔の悪ガキが、大人になってアクの抜けてしまった感じで、大正の昔の鹿児島男のイメージも、すっかり上品になってしまったような、これはけなしてんだかほめてんだか分からない感じになってきましたが、それもまた大正ロマン的な表裏的な良し悪し的っちゅうことで、粗っぽさみたいなところに夢やロマンを感じてしまう我々のような輩の意見など、全く無視していただいて結構なのでございますけど、原酒系芋焼酎としてフツウに旨いです!さすが「芋麹芋」の国分酒造!ロックでもいいですけど、やはりウチとしましてはストレートで!柔らかさとは違うやさしさがあり、質の高さを感じられます。
by barcanes | 2009-03-24 21:37 | Comments(0)